フリーランスとして仕事をしたとき消費税がプラスされるケースがあります。
そこで、そのもらった消費税を納めなくてもいいと考えている方もいるのではないでしょうか?
しかし、そもそも消費税を納める必要があるのかどうかが分からないという方もいますよね。
ここでは、フリーランスの方は消費税を納める必要があるの?確定申告のときは消費税はどうするの?についてご紹介します。
1.フリーランスの方は消費税を納める必要があるの?

フリーランスの方は全員が消費税を納めているということではありません。
言い換えれば、フリーランスの方でも消費税を納める必要がないケースもあるのです。
1,000万円未満の年間売上のフリーランスの方は消費税を納める必要がない
基本的に消費税を納める必要があるフリーランスの方は、1,000万円以上の年間売上がある方だけです。
そのため、年間売上が1,000万円未満の方は消費税を納める必要はありません。
基本的に1,000万円以上の年間売上があるフリーランスの方はほんの一部です。つまり、ほとんどのフリーランスの方消費税を納める必要はないということです。
消費税を納める必要がないフリーランスの方でも消費税が請求できる
消費税を納める必要がない免税事業者でも消費税を請求しても問題はありません。
1,000万円未満の売上の場合、売上として消費税を換算しても問題ないため請求する方がお得です。
しかし、消費税を請求すればクライアント側は負担がその分多くなることを把握しておきましょう。
あるいは、消費税は請求しない代わりに値引きしてもらうという方法もあります。
請求書や見積書には税込みか税抜きかを明記する
クライアントによっては、仕事の支払いについて税込みが当然のように要求されるケースがあります。
フリーランスの方が消費税は別と考えていても、クライアント側の支払いが税込みになっているケースがあるので、事前に税別なのか税込なのか確認しておくことが大切です。
確認した内容はメールや書面で残しておくとともに、契約する前に双方で確認を行いトラブルが発生しないようします。また、クライアントと相談していないにも関わらず、支払いの後で消費税を要求するのはトラブルが発生するため止めましょう。
2.確定申告のとき消費税はどうするの?

確定申告するときは消費税をどう扱えばいいのか分からない方は多いのではないでしょうか?
ここでは、フリーランスの方が確定申告するときの消費税の扱いについてご紹介します。
確定申告とは?
初めてフリーランスになった方は確定申告の要領がよく分からないと思いますので、まず確定申告についておさらいしておきましょう。
確定申告というのは、1年間(1月1日~12月31日)の所得を確定して所得税を払うためのものです。
次の年の2月16日~3月15日に税務署で確定申告をして所得税を納めます。
確定申告としては青色申告と白色申告がありますが、白色申告の方が簡単に帳簿付けができるため初めてフリーランスになった方や所得が多くない方はおすすめです。
確定申告が免除されるケース
フリーランスの方で確定申告が免除されるのは消費税を納める必要がない1,000万円未満の課税売上高のケースです。この他にも、特例によってフリーランスになって2年間は基本的に消費税を納める必要はないため、この期間は確定申告が免除されます。
基本的に特例であるため、このような条件をクリアしなくなれば消費税を納める必要があります。
なお消費税を納めるようになった後でも納めなくてもいい条件をクリアすれば、消費税を納めなくても良くなります。
確定申告が必要なケース
フリーランスの方で確定申告が必要になるのは消費税を納める必要がある1,000万円以上の課税売上高のケースです。
この他にも、特例によってフリーランスになって2年間は消費税を納める必要はありませんが、課税売上高が前の年の1月1日~6月30日に1,000万円をオーバーしたときは、消費税を納めなければならないので確定申告が必要になります。
消費税を計算する方法
消費税を計算する方法には、簡易課税と本則課税があります。
簡易課税は売上が多くない場合に行われ、国税庁が決めた「みなし仕入れ率」を使用して消費税を計算するものです。一方、本則課税は売上の消費税の全てから自分が経費として払った消費税を引いて計算するもので、煩雑な計算になるので売上が多い場合に行われます。
3.まとめ
ここでは、フリーランスの方は消費税を納める必要があるの?確定申告で消費税をどうするの?についてご紹介しました。基本的に消費税を納める必要があるフリーランスの方は1,000万円以上の年間売上の場合だけです。
フリーランスの方で確定申告が免除されるのは消費税を納める必要がない1,000万円未満の課税売上高のケース以外に、特例によって基本的に消費税を納める必要がないフリーランスになって2年間です。
フリーランスの方が消費税を納めるときは、消費税の取り扱いに注意しましょう。












