フリーランスになる前となった後では税金や保険などの面で違いが生まれます。税金や保険は会社勤めをしているときにはほとんど気にしていない方もいると思いますが、フリーランスになるならしっかり知っておく必要があります。
そこで今回は、フリーランスになる前に知っておくべき注意点をご紹介します。この記事を読んだらフリーランスになる前に知っておくべき内容が分かりますよ。
- 1、フリーランスになる前に知っておくべき注意点
- 2、まとめ
1-1、社会からの信用の変化
1-2、年金が国民年金に変更
1-3、住民税の支払い
1-4、保険の種類が変更
1、フリーランスになる前に知っておくべき注意点
フリーランスになる前となった後では、保険や税金などに違いが生まれます。フリーランスになる前にはこういった変化についてあらかじめ知っておく必要があります。
そこでここからは、フリーランスになる前に知っておくべき注意点についてご紹介していきます。
1-1、社会からの信用の変化
フリーランスになる前に知っておくべき注意点として、社会からの信用が変化することが挙げられます。フリーランスの場合、収入が不規則になりがちであることから社会からの信頼が低下することがあります。
フリーランスの働き方が浸透しつつあるとはいっても、会社勤めの人と比べると不安定な働き方といえます。そのため、フリーランスになるとクレジットカードの申請が通りにくくなったり、ローンが組みにくいなどの影響が出る場合があります。
フリーランスでもすべての人の社会的信用が低下するわけではありませんが、信用が低下する可能性はあるということは知っておくべきです。フリーランスになる前にクレジットカードを作成したりローンを組んだりとできることをやっておくと良いかもしれませんね。
1-2、年金が国民年金に変更
フリーランスになる前に知っておくべき注意点として、年金が国民年金に変わることが挙げられます。会社勤めの場合は厚生年金に加入していますが、フリーランス(自営業)の場合には国民年金に加入することになります。
ちなみに、国民年金と厚生年金の違いは以下の通りです。
【厚生年金と国民年金の加入条件】
- 厚生年金:厚生年金保険の適用を受ける会社に勤務する全ての人。
- 国民年金:日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人。
【厚生年金と国民年金の保険料】
- 厚生年金:毎月の給与と賞与によって変わる。支払いは事業主と被保険者で半分ずつ負担。
- 国民年金:収入に関わらず一定
【厚生年金と国民年金の支給額】
- 厚生年金の方が国民年金より支給額が多い。
このように、国民年金の場合一定金額を納付しなければいけません。また、支給額も厚生年金に比べて少ないためフリーランスは将来に向けて自分で備える必要があります。
会社勤めからフリーランスになる場合、退職してから14日以内に役所に行って手続きをする必要があり、手続きには印鑑や免許証など本人確認ができるものが必要です。
もし手続きを忘れると滞納未納扱いとなり、督促状が来たり最悪の場合財産を差しおさえられたりすることもあります。延滞金も発生するので、しっかり加入手続きをして国民年金を支払うようにしましょう。
このように、フリーランスになるときには国民年金への加入手続きを行うことや国民年金は支給額が少ないので備えが必要であることを知っておく必要があります。
1-3、住民税の支払い
フリーランスになる前に知っておくべき注意点として、住民税の支払いが挙げられます。住民税は1年間の年収にかかる税金ですが、住む場所によって収める金額が変わります。
住民税は会社勤めの場合は会社が納税してくれるので、あまりその金額を目にすることはありません。しかし、フリーランスは請求書が届くため金額を確認して自分で支払いを行う必要があります。
ちなみに、住民税は毎月支払いではなく、一括で支払うか年4回に分けて納付することになります。収入によっては納付額が高くなるため、あらかじめまとまったお金を用意しておくことが大事です。たくさん稼げたからといってお金を残していないと納税時期に大変なことになりますよ。
また、住民税の支払いを自分でする必要があることを知らずに納税しないと、滞納になり延滞金が発生します。フリーランスになる前から住民税の支払いがあることを理解したうえで、しっかり支払うようにしましょう。
1-4、保険の種類が変更
フリーランスになる前に知っておくべき注意点として、保険の種類が変更される点があります。会社勤めの場合は健康保険に加入しています。しかし、フリーランスになると国民健康保険に切り替えるか健康保険を退職後2年間継続するかを選択する必要があります。
ちなみに、国民健康保険と健康保険は保険料が異なります。会社勤めをしているときには会社が保険料の半額を支払ってくれていましたが、フリーランスになれば全額を自分で支払う必要があります。
保険料は住んでいる場所によっても異なるため、国民健康保険に切り替えるのと健康保険を継続するのとでどちらがお得か考えたうえで選択することをおすすめします。
2、まとめ
ここまでで、フリーランスになる前に知っておくべき注意点をご紹介しました。フリーランスになった後と会社勤めのときでは年金や税金の面で大きな変化があります。
事前に知っていれば対策もできますが、知らなければ混乱することもあります。フリーランスになる前にしっかり注意点を理解したうえで備えをしてみてはいかがでしょうか。