フリーランスになった場合は先々法人化したいと考えている方も多くいるのではないでしょうか?
しかし、フリーランスの方が法人化するといっても、
「フリーランスが法人化するとどんなメリットやデメリットがあるのか?」
「どのタイミングで法人化すればいいのか?」
など、方法や手順が分からないと不安になりますよね。
ということで今回は、フリーランスの方が法人化するメリット・デメリットと合わせて法人化するベストタイミングをご紹介します。
1.フリーランスの方が法人化するメリット・デメリットとは?
フリーランスの方が法人化するとき、以下のようにメリット・デメリットがあると考えられます。
もちろん個人によって異なりますが、フリーランスの方が法人化するとき、どんなメリット・デメリットがあるのか今後の参考にご覧ください。
フリーランスの方が法人化するメリット
フリーランスの方が法人化するメリットとしては次のようなものがあります。
信頼度がアップする
法人化する一番のメリットは信頼度がアップすることです。
フットワークが軽いことがフリーランスの方のメリットですが社会的な信用は決して高くありません。
例えば、新しくクライアントを開拓するのが困難といった問題が挙げられます。
そこで、フリーランスの方が法人化すれば信頼度がアップするので新しくクライアントを開拓しやすくなります。さらに、金融機関から借入するときも法人化した方が有利だと言われています。
このようなことから、ビジネスの幅を広げたい!というフリーランスの方は法人化の検討をおすすめします。
節税できる
フリーランスの方の場合、収入から経費を差し引きした課税所得が多くなるにつれて所得税も多くなるため、儲けるほど税率がアップします。それが、法人では「国定税率」になるため、最高税率が23.9%になります。
一般的に課税所得が900万円をオーバーする場合、節税の観点からは法人化した方が有利になります。
その他にも、
・社会保険に加入できる
・自身の給与が経費になる
といったメリットが法人化することで生じてきます。
フリーランスの法人化のデメリット
一方、フリーランスの方が法人化するデメリットとして以下のようなポイントが挙げられます。
お金と手間がかかる
法人化の手続きをするとき、最低でも印紙代と登記代のみでも24万円程度かかります。
さらに、ビジネスを維持するためには法人住民税の均等割などのランニング費用、決算の費用などもかかります。そのため、収入に余裕がなければ負担が法人化してからの方が大きくなります。
社会保険料も必要にある
法人化すれば社会保険に加入するため後々まで安心できますが、社会保険料は当然支払うようになります。
自分だけでなく社会保険に社員も加入する必要があり、法人が保険料の半分を負担しなければなりません。
経理や会計の知識が求められる
法人化すると、会計処理や社会保険の手続き、法人税の報告など、間違いなく負担は多くなります。
特に会計処理は重要になります。
法人の財政状態を把握して決算報告を用意しなければなりませんが、税理士に依頼すると費用がかかるため、帳簿付けまではある程度の知識は身に付けておくようにしましょう。
2.フリーランスの方が法人化するベストタイミング!
フリーランスとして仕事をしていれば、法人化したいと考えるタイミングが誰でもあると思います。
法人化すれば先にご紹介したように多くのメリットはありますが、デメリットがあることも忘れてはいけません。
そこで、法人化に伴うデメリットよりもメリットの方が大きくなるタイミングがベストだといえます。ここでは、フリーランスの方が法人化するベストタイミングを2通りご紹介します。
年間の利益が800万円を超えたタイミング
安定して利益が800万円をオーバーすれば、法人化した方が税金が安くなるケースが多くなります。
利益のみで考えれば、節税のメリットは年間の利益が400万円程度から得られますが、法人化のための費用などの負担も考慮して判断する必要があります。
ビジネスの職種や規模、ビジネス以外の所得などによって条件は異なるので、詳細については税理士などに相談する方がいいでしょう。
売上高が1,000万円を超えたタイミング
売上高が1,000万円をオーバーすれば、消費税をこの2年後から納める必要があります。
ただし、法人化したときは一定の条件をクリアすれば消費税が2年目までは免除されます。
なお、フリーランスとしての売上は通算されません。
消費税は大きな負担になるため、消費税が2年目まで免除されるという意味で法人化をこのタイミングでするのは大きなメリットがあります。
3.まとめ
ここでは、フリーランスの方が法人化するメリット・デメリットと法人化するベストタイミングについてご紹介しました。
フリーランスの方が法人化するメリットとしては、
・信頼度がアップする
・節税できる
ことが挙げられます。
一方、フリーランスの方が法人化するデメリットとしては、
・お金と手間がかかる
・社会保険料も必要である
・経理や会計の知識が必要である
ことが挙げられます。
フリーランスの方が法人化するときは、タイミングには注意して法人化を目指しましょう。