フリーランスが支払う税金は様々なな種類があるのは知っていますか?
税金にどのような種類のものがあり、どのように支払う必要があるかを把握しておかないと、「支払い通知が急に来てお金が足りない!」なんてことになってしまいます。
このようなことにならないようにするためにも、フリーランスが支払う税金の種類はある程度把握しておくことが重要。ということで今回は、フリーランスが支払う税金の種類について詳しくご紹介します。
1.フリーランスが支払う税金は6種類!それぞれの特徴を簡単解説

税務上はフリーランスの収入は事業所得になるため、住民税や所得税が課税されます。
また、フリーランスの売上が一定以上になれば消費税や個人事業税が課税される場合もあります。
というように、フリーランスが支払う税金の種類は以下の6種類が挙げられます。
所得税
所得税は1年間の所得額によって課税され、1年間のトータルの所得額が38万円を超えれば確定申告で計算した所得税額を納付する必要があります。
そこで、所得と収入の違いは理解していますか?
収入と税務上の所得は性質が異なります。まず、収入は「売上額」を指し、例えば500万円の売上額が1年間あればこの500万円が全て収入になります。一方、所得は必要経費を収入から差し引きした額を指します。
例えば、年収500万円のフリーランスの方が一つの仕事をするとき、遠方に取材に行ったり資料を買ったりするために100万円の経費がかかったとします。このケースの所得は500万円の年収から100万円の経費を差し引きした400万円になります。
住民税
住民税は、所得税を確定申告するときに地方自治体に「住民税・事業税に関する事項」で報告します。
その際、33万円以上の年収がある方は住民税の確定申告を行う必要があります。
住民税は一律10%の所得割と世帯割の均等割をプラスした金額になりますが、一定の金額よりも1年間の所得が下回ったときは全額免除もしくは減額されるケースがあります。ただし、自治体によって基準が異なるため、まずは現在住んでいる住所を管轄する区役所・市役所などの窓口に問い合わせてみましょう。
国民健康保険税
サラリーマンからフリーランスに転身した場合、新しく国民健康保険に入る必要があります。
国民健康保険に入るためには、現住所を管轄する市区町村の窓口で手続きを行い保険料を支払う必要がなり、それぞれの市区町村によって保険料額や納付方法が異なります。
基本的に収入や資産、扶養家族数などによって世帯割にプラスされるので、住民税よりも国民健康保険税は高くなります。
国民健康保険税は「月ごと、期ごと、一括前納」のいずれかで納めるようになりますが、確定申告のときに納めた金額は控除されます。
国民年金税
日本年金機構の国民年金は、上記の国民健康保険と同じように新たにフリーランスになった方は手続きの保険料の納付が必要になります。国民年金に入ると第1号被保険者になり、保険料額は前年度の賃金や物価の変動率を勘案した保険料改定率を一定の保険料額に掛けて計算されます。
保険料は毎月支払うようになりますが、諸事情で支払えなければ足りない分を減免申請を行えば後から納めることができます。
そこで、減免申請せずに滞納すれば、将来もらう年金額に影響するので注意が必要です。確定申告するとき国民年金税は控除されます。
個人事業税
個人事業税は、道路工事などの公共事業や公共サービスの社会福祉などの財源になるもので、申請している事業所がある住所の都道府県に納めます。
1年間のトータルの所得額が290万円を超えたときは税率の3%~5%が課税されますが業種によって税率が異なるため、どの業種に自分のビジネスが該当するかをチェックする必要があります。確定申告をすれば納付書が対象者に自動的に送付されます。
消費税
消費税は、1年間のトータルの収入額が1,000万円をオーバーすると納める必要があります。
帳簿を特殊な方法で付ける必要があるため、消費税を納める必要がないときも税金の仕組みだけは把握してことが大切です。
以上、フリーランスが支払う5種類の税金について説明しましたが、しっかり把握して確定申告を行い、万一漏れがあればペナルティが課せられるケースがあるので注意しましょう。
2.まとめ
ここでは、フリーランスが支払う税金の種類についてご紹介しました。
フリーランスが支払う税金の種類として、
- 1年間の所得額によって課税される『所得税』
- 所得税を確定申告する際に地方自治体に「住民税・事業税に関する事項」で報告される『住民税』
- サラリーマンをやめて新しくフリーランスとして仕事をする際に必要な『国民健康保険税』
- フリーランスに新しくなれば必要な『国民年金税』
- 公共事業の道路工事などや公共サービスの社会福祉などの財源になる『個人事業税』
- 1年間のトータルの収入額が1,000万円をオーバーすると納める必要がある『消費税』
以上の6種類の税金があります。
フリーランスとして仕事を始める方は税金の種類はしっかり把握して、確定申告などで申告漏れなどがないように注意しましょう。












